僕の超お気に入りのレンズ、LAOWA 9mm F2.8 Zero-Dのレビューをします。
迫力の風景写真を撮りたいと思いませんか?
目の前の景色の広大さを詰め込んだ写真、それが撮れちゃう超広角レンズ。
ただ、このレンズはそれだけではないんです…超広角なのに小型&軽量!
カメラライフをより楽しいものにしてくれる、そんなレンズです。
ちょっとマイナーなレンズかもしれませんが、作例付きで紹介しようと思います。
このレンズの魅力が伝わりますように。
今回紹介するのはAPS-C、SonyEマウント、Sony α6400でのレビューになります。
LAOWAとは
LAOWA(ラオワ)は割と歴史の浅い新進気鋭の中国のレンズメーカー。日本に市場を広げたのも2016年と最近の話。
他のレンズメーカーとの違いは、超広角レンズ、高倍率マクロレンズ等を主力とした、定番を外したニッチなラインナップが特徴。
更に超小型設計のものや、中には”虫の目レンズ”と言われる個性的なレンズもある尖ったメーカー。
LAOWAという社名も、中国語で老蛙。年老いたカエルって意味なんだそうです。
尖ってますね。
LAOWA 9mm F2.8 Zero-Dの特徴
スペック表
焦点距離 | 9mm | ||||||
開放F値 | F2.8 | ||||||
フォーマット | APS-C | ||||||
最短撮影距離 | 12cm | ||||||
最大撮影倍率 | 0.13倍 | ||||||
フォーカス | マニュアルフォーカス | ||||||
フィルター経 | 49mm | ||||||
サイズ | 60×53mm | ||||||
質量 | 215g(マウントにより変動) | ||||||
対応マウント | Fuji X / Sony E / Canon EF-M |
となっております。
超広角なのにフィルターが使えるのは嬉しいポイント。
超広角だとレンズが出目金のような形をしている物もあり、それによってフィルターが付けられない場合が結構あります。
レンズ単体
鏡筒は金属製です。レンズフードも。
安心感や高級感があります。
青いラインもポイントになっていて個人的に好みです。
そしてとても軽い…!
焦点距離9mmの超広角
焦点距離9mm(フルサイズ35mm換算13.5mm)というのは、APS-Cフォーマット対応広角レンズの中でも最大クラスになります。
これでどんな絵が撮れるかと言うと、目で見えてる景色を凝縮したような、広角レンズじゃなければ撮れない個性的な絵が撮れます。
特に効果を発揮するのは風景撮影です。
広大な景色をぎゅ~っとして一枚の写真にします。説明下手ですみません。
それだけではありません、この超広角レンズの特徴として強力なパース(遠近感)を得られるというのがあります。
この特徴を上手く活かせば、通常のレンズでは撮れないような…肉眼で見るのともまた違う、個性的な表現が出来ます。
また、最短接近距離も12cmとかなり寄れるので、被写体の近くで構えて背景を広大に写すなんてのも出来ます。
風景以外でも、このパースを利用して面白い絵が撮れるので、超広角レンズを持っておけば表現の幅が広がりますよ。
Zero-Dとは
これはディストーション(歪曲収差)が無いですよってことです。
レンズの設計次第で、写した物が歪んでしまうんですね。
例えばメーカー純正のレンズだったり、電子接点があるレンズの場合はカメラ側で修正してくれるのですが、電子接点がないマニュアルフォーカスのレンズだとこれが防げず、後に自分で修正を入れる事になります。
このLAOWA 9mm F2.8 Zero-Dは電子接点が無いレンズですが、それでも歪みが出ないように設計されて作られていますよって事です。
言わば光学のみで勝負しているレンズ。
実際、さすがにゼロってことは無いように感じますが、歪みはとても少なく抑えられています。
マニュアルフォーカス
これはオートフォーカスと違い、レンズのフォーカスリングを手動で回して調整するタイプです。
オートフォーカスしか使ったことが無い場合は慣れが必要な部分ですが、カメラのピーキング機能を使いながら撮影すれば問題ありません。
特に超広角レンズの場合は被写界深度は深く、よっぽどボケを作りたいって場合じゃなければ難しくありません。
おすすめはパンフォーカス
そして、この特徴を活かして無限遠(∞)でF値を絞ったパンホーカス(全てにフォーカスが合う状態)でバシャバシャ撮りまくるのが、このカメラの一番楽しい使い方です。
マニュアルフォーカスってことを気にせずに撮れるので楽しいです。
難しいこと考えずバシャバシャ撮りましょう。
軽量&コンパクト
レンズ本体の質量が215g。これは驚異的です。
僕はSONYのα6400で使ってますが、本体と合わせて618g…!
とても一眼カメラとは思えない軽さで快適に撮影出来ます。
軽いは正義。
α6400に付けるとこんな感じです。
コンパクト設計のα6400が大きく見えますね。
このコンパクトさによる機動力&パンフォーカス設定の相乗効果で、より一層バシャバシャ撮りまくるのが楽しくなります。
きっとこのレンズの設計者もこんな使い方を想定していたに違いない…!
作例
それではLAOWA 9mm F2.8 Zero-D×SONY α6400の組み合わせによる作例を踏まえてレビューを進めていきます。
昼間の紅葉撮影。
ナイスなゴーストが出ています。これは青いですが、赤いゴーストが出ることのほうが多いかなと。ゴーストの色が何に関係しているかはわかりません。
イルミネーションをローアングルで撮った撮って出しの無修正。
ISOがかなり高いです。
東京都庁にて。
男性の石像?の後ろから全体を入れました。
先述した被写体の近くから背景を広く写すとこんな感じです。
もちろん、もっともっと寄れますよ。
歌舞伎町一番街の入り口で。
がっつり修正入れてます。
ちょっとピントが甘い…
いかがでしょうか。
解像度も素晴らしいレンズです。
短所もあります
特徴として、一枚目の様にフレアが入りやすいです。(逆光に弱い)
それと、周辺光量が結構落ちる。(絞り開放だと特に)
これらが嫌な方には向かないかもしれません…
ですが、これらが大好きな僕みたいな人にはむしろメリットでしょう。
フレアも周辺落ちもいい雰囲気を醸し出してくれます。
まとめ
超広角レンズなのに軽量でコンパクト。
尖った特徴を持ちながら、機動性に優れて気軽に撮れる。
そして撮れる絵は個性的で、表現力を掻き立てるポテンシャルを持っています。
おすすめの使い方は、やはり先述したパンフォーカスで撮りまくるスタイルです。
何気ないご近所スナップでも面白い絵が撮れます。気軽に。
これがとにかく楽しく遊べるレンズです!
まだ超広角レンズを持っていない方は、一本持っておくと表現の幅が広がりますよ。
そして超広角レンズをご検討でしたら、僕はこのLAOWA 9mm F2.8 Zero-Dをおすすめしたい。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
撮影で使用したカメラ、SONY α6400についてはこちら↓
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