YAMAHAのアコースティックギターの中でも人気のLシリーズ。
そのLシリーズのエントリーモデルであるYAMAHA LL6 ARE。
5万円程で買える最高コスパのこのギター、巣篭もりのお供に家弾き用として購入したのですが、なかなかいいぞ…!
なかなか良いので音源付きでレビューしてみようと思います。
これから購入を考えてる方、特にこれからアコギを初めてみようと思ってる方の参考になれれば嬉しい。
それでは、どうぞ。
YAMAHA LL6 AREの仕様
先ずはカタログ情報をどうぞ。
カタログスペック
ボディシェイプ | オリジナルジャンボボディ | ||||||
フィニッシュ | ウレタングロス仕上げ | ||||||
ボディトップ | イングルマンスプルース単板 | ||||||
ボディサイド・バック | ローズウッド | ||||||
ネック | マホガニー&ローズウッド5P | ||||||
指板 | ローズウッド | ||||||
弦長(スケール) | 650mm | ||||||
指板幅(ナット部/胴接合部) | 44mm/55mm | ||||||
その他 | パッシブピックアップ搭載 |
仕様はこのようになってます。
AERとは
ボディトップ材にARE(Acoustic Resonance Enhancement)という、長年弾き込まれた鳴りを実現する特殊な処理が施されています。
新品の状態でも良く鳴りますよって。
商品名にも入ってるくらいなので、推してる部分なんだと思います。
このAREの恩恵か、生音大きめです。
マンション等で弾く場合は近所迷惑に注意です。
パッシブピックアップ搭載
このアコギはピックアップが搭載されているので、アンプ等に繋いで音も出せます。
パッシブタイプなので電池要らず!ただ繋げるだけです。
ってことはLL6ってエレアコなんじゃ…
僕の中ではLL6はアコギです←
って言うのも、このピックアップは便利なおまけ機能かな?と思います。
プリアンプを搭載していない地点で生音を重視している製品と捉え、ピックアップはあくまで”一応アンプでも使えるよ”っておまけなんだという解釈でいます。
実際、ピックアップを通した音と生音をマイク録音した音、かなり差があります。
しかし、このピックアップも使い方次第です。これについては後ほど述べます。
ナット幅、スケール
ナット幅44mmというのは至って標準的ですが、YAMAHAの他のモデル(FG820等)の43mmややGIBSON等のナローネックの39~42mmに比べると広いので、細いネックがお好みの方は注意が必要です。
この辺りは、経験者の方でMartinやTaylorに慣れてる方なら問題ないかと。
因みに僕は男の割に手は小さい方ですが問題無いです。
むしろ指が太めなので、もう少し広い方がいいな…なんて思ってます。
スケールも650mmでロングスケールと言われる仕様です。
それより短いショートスケールやミディアムスケールがお好みでしたら、ここも注意ですね。
因みに僕は指が太いので、このくらいの長さあったほうがフレット間への指の収まりがいいです。
ネック
こちらはマホガニーとローズウッドの5プライ仕様となっております。
画像を見ていただければ早いですが、これによってネックの強度が上がり、反りに強くなってますね。
更にトラスロッドには、順反りと逆反り両方に対応できるダブルアクショントラスロッドを採用しています。
通常は順反りにしか対応しない物が多いので、これによってより細かな調整が可能ですね。
弦高
買った状態の弦高は、12フレット上でジャスト2.5mmです。
これは至って標準的な弦高です。
まだこのまま使ってますが、いずれ少~し下げようと思ってます。
弦
買った状態では、Elixir NANOWEB 80/20 Bronze Light が張ってありました。
YAMAHA LL6 AREの音を録音レビュー
それでは実際に録音した音を聴いていただこうと思います。
生音のマイク録音と、ピックアップのライン録音の音源を載せておきますので、ぜひ聴き比べてみて下さい。
マイク録りはマイク1本で、最終フィレット辺りを30cm程の距離から録音。
ライン録りはオーディオインターフェイス直差しです。
使用マイクはAKG/P170
使用弦はElixir/NANOWEB Phosphor Bronze Custom Light
※音量注意。
ピック弾き
マイク
ライン
指弾き
マイク
ライン
いかがでしょうか?
演奏はごめんなさいですが、音質が…音の感じが伝われば…伝わって…!
マイク録音の方が、豊かなアコギの生音を録れていると思います。
対してラインは、ザ・ピエゾの音って感じで、生音感を表現してるかと言われると物足りない感じです。
もちろん、この感じがお好みでしたら問題ございませんし、例えばバンドの中で演奏する場合はこの方が音抜けがいい場合もあります。
そして思ったより音量も出ます。
ですが!
こういったエレアコのライン音に生音感をプラスしてくれるアウトボードプリアンプがありまして、それを導入するとなかなかいい感じになります。
僕がオススメするのはZOOMのAC-2。
このAC-2は、ボディの形状等による音の響きを入力された音に付加してくれる「アコースティックモデリング」という機能がありまして、それを通すことでアコギの生音感に近づけることが出来るんです。
そのモデリングの種類も16種類。
その中にはLシリーズと同じYAMAHAオリジナルジャンボボディのモデリングもあります。
もちろん、他のモデリングを使えば様々な響きも楽しめます。そして音もいい。
値段の割に高機能なので、LL6をエレアコメインで使用するって方には強くおすすめします。
YAMAHA LL6 AREはコスパ最高なギター。
ここまでレビューしてきた総評ですが、YAMAHA LL6はとてつもなくコスパに優れたギターだと思います。
入門用やビギナー向けという位置付けではあるものの、
同じ価格帯の他メーカーのモデルと比べると、その完成度は頭一つ抜けている存在です。
と言うか多分、この価格帯では最強。
更に実用性も兼ね備えています。
このギターじゃ満足できないレベルまで上達したら、次は20万クラスを狙わないと満足できないことでしょう。異論は認める。
初心者の方だと、この5万円程の価格が難しい場合もあるかと思います。
もちろんLL6より安いギターも沢山ありますが、あまり安いモデルは正直、物が良くない場合が多いのも事実です。
楽器なんですから、気持ちよく鳴ってくれる方が楽しいですし、練習にも身が入ります。
練習が楽しければ、上達も早いです。
5万円の予算を考えられるなら、LL6は間違いありません。
例えばラインの音に拘るエレアコメインで考えている方には向かないかもしれませんが…
○これからギター始めるって方
○いずれは人前で披露したいと思っている方
○いずれはYou Tube等で弾き語り動画を考えている方
○ギタリストではないけど宅録用に使い勝手の良いアコギが欲しいって方
その需要に、ドンピシャです。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
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